にんじん食堂のごはん

沖縄、宜野湾の住宅街の一角に目指すレストランはあった。

以前、なにかの本で読んだこのお店、前回の沖縄行きでも行ってみたかったのだけれど、スケジュールがあわずに断念。
そこで今回こそは、ここに行ってご飯を食べてみたい…というのが、今回の旅行の目的のひとつ。

にんじん食堂は1日に1~3組の客のみに料理を提供する、という完全予約制のレストラン。
沖縄の料理、琉球伝統料理を食べさせてくれるお店で、「素材の味を活かしつつ、最大限に手をかける」というポリシーで料理を出してくれるとのこと。

営業時間は18時からで、私たちが予約をしたのも18時。
今日のお客さんは私たちのみ。
自分たちのためだけにオープンするレストランだなんて、なんだかいいなぁ。

こちらへどうぞ、と、ちゃんと赤ちゃん用の席も一緒に用意された静かな部屋からは夕暮れの町が見渡せて、とてもいい雰囲気。

今回お願いしたのは「くがに定食」というコースで、品数は20品以上ととても紹介できないけれど、どれも華美ではないし、量は少しずつなのだけれど、とても手が込んでいる料理ばかり。

ラフテー、ゴーヤーおさしみ、モーイ豆腐、ミヌダル…。
野菜をたくさん使った料理ばかりで、目にも心にもおいしい。
全体的に薄味で、かつおや昆布のダシがとても利いていておいしい。

どれもおいしいけれど、個人的にはみそ汁がおいしかったなぁ。豆腐ようも印象的だったけれど。
ほとんど初めて食べるものばかりだったけれど、料理ひとつひとつに手が込んでいて、でもちゃんと素材の味が生きている…そんな感じの料理たちだった。


遠くに旅に出ると、その土地の人といろいろ話をしてみたい…といつも思っているのだけれど、実際は意図的にそういう機会を作らないと、なかなか難しかったりもする。

そんなわけで、今回はこのお店で料理人・ちはるさんとたっぷりとおしゃべり。
沖縄のことや、東京からの移住の話、ここにお店を開くまでの経緯、なぜかウチの北海道移住話や育休話など、いろいろな話ができてとても楽しい時間だった。

赤ん坊と遊んでもらったり、なんだかんだとゆっくりして、帰る頃はもう20時すぎ。
ずいぶん遅くなってしまった。

でもずいぶんとのんびりして、まるで友達の家に遊びに来て、ゆっくりご飯をいただいたような気持ちで、とても満足。ごちそうさまでした。

そんなわけで、にんじん食堂のごはん、オススメです。
(3日前までに要予約。今は3月2日までお休みで、新宿伊勢丹に出店しているそうです)

ninjin

紹介ページはこちら。お店のホームページはこっちです。