たからもの

このごろ買い物に出ると、赤ちゃんを抱いて買い物をすることが多い。

ベビーカーだってあるし、最近のお店はたいてい赤ちゃん用の「ベッド付きお買い物カート」があるので、なにも重い思いをして抱いていなくてもいいのだけれど、でも抱いている。

ひとつにはベビーカーに置くと泣き出すことがあってベビーカーが使いにくい、というのもあるのだけれど、本当の理由は別の所にある。


それはこの小さい私たちの宝物を他の人にも見て欲しいから。

外出し始めた頃は、知らない人たちに声をかけられるのに戸惑っていたけれど、もう大丈夫。

子どもの頃、河原で見つけた小さな光る石を「見て見て~」と見せて回った気持ち。


「かわいいねー」と言われたいわけじゃないし、声をかけてほしいわけでもないのだけれど、でも向こうから来る人が「あっ、赤ちゃん」という顔をすると、なんだかそれだけで嬉しい。

自分も妻も服装はとても地味だし、できれば目立たずに生きていきたいタイプだけれど、そんな自分がこんな気持ちになってしまうこと自体が不思議だ。


そう、あなたは私たちの宝物。


まだまだ小さい赤ちゃんを抱いて歩いていると、早くいろいろな話をしたくて、早くいろいろなものを見せたくて、一刻もはやく大きくなって欲しいような気もするし、いやいやもう一生このまま赤ちゃんでいいよ…なんて気もする。


↓まだ立てないし、おすわりもできないハルト0歳(5ヶ月)。
早くこの木馬に乗って遊びたいなー。
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