中小企業、男性の育児休業は取得できるか? 日程決定編

ここしばらくの課題だった育児休業。

結論から書くと、無事に取得への道が開けた。
期間は12月のあたまから2006年5月の下旬まで。約半年間。

当初予定では10月から取るつもりだったのに、幾多の壁に阻まれ(?)、話を始めた7月のおわりから実に3ヶ月も交渉時間がかかってしまった。

いろいろと事情があって詳しい経緯は書けないけれど、最後の部分で勘違いや思い違いなどが原因でトラブルになってしまい、また派遣条件の会社間駆け引きにこの育児休業が利用されたのがその原因。

そのほかにも、自分の会社にも派遣先にも、その先の派遣先にも育児休業を取った人なんてひとりもおらず、制度があることすら知っている人のほうが少数。
ひとりひとり時間をかけて説明して、提案したり解決案を出したり、あるいは譲歩してもらったりするのにもまた時間がかかってしまった。
こういうのは自分の仕事じゃないような気もしたけれど、他に調整する人がいないので仕方ない。

直接関係する人だけでも6人はいて、なかには露骨に困った顔をしたり、家のローンや子どもを引き合いに出して「もっとよく考えろ」的なことを言われたり、あるいは帯広でこの仕事を続けられると思うなよ、と言うようなことを一方的に言われたりもしたけれど、でもそれもすべて円満に解決した。よかった…。(こういう調整役は苦手なんだけど…)

なかには面白くない人もいるけれど、しかし全体としては、会社間の利害関係も信頼関係も損ねず、一緒に働いている人に大迷惑をかけることもなく、わりとうまく丸く収まったような気がする。

休業あけの仕事についても、今の派遣先の仕事を継続してやらせてもらう約束を取り付けることが出来たので、札幌や東京に送られたり、あるいは帯広に居つつ出張につぐ出張をしながら仕事を進めていく…ということも回避できた。

つまり、いまの居心地の良い常駐先、つまり帯広における雇用をキープしたまま、半年間休める、というわけだ。
ああ、良かった。
その代わりとして、携帯ブロードバンド通信カードとVPNで会社(常駐先)の全ネットワークにどこでもつながるパソコンを持たされることになったけれど、あくまでも緊急対応という約束ができたので、それくらいはまあいいか。

最終的には育児休業をとる意味合いを含めて各社の部門責任者に理解してもらえたので、今後ふたりめの子どもができたとしても、おそらく今回の休業を下地にして、うまく取れるような気がする。きっと次の人だって今回の自分の育児休業よりもスムーズに進むはず。

ようやく休業中の体勢が決まり、引き継ぎ体勢も決まった。スケジュールもひいた。
ドキュメントの整理も始まったし、あとは淡々と今月いっぱい入念に準備すれば大丈夫そうだ。

さあ、貴重な貴重な半年間。
子どもが1歳になった後はどうするのか?などまだまだ課題はあるけれど、産休明けで大変だった妻の仕事の調整もなんとかなりそうだし、ここ2年くらいの間はなんとかなりそう。