ステンドグラス

昨年秋にも取り上げたことがあるけれど、新築時の写真と元デザイン画を発見したので再びご紹介。

このステンドグラスは、私たちの自宅「四つ葉屋根の家」の玄関の横に付いているもの。
家の設計段階で、
「いがさん、家にステンドグラス付けない?」と言われたのが話の始まり。

工務店社長兼設計者の知り合いでステンドグラス作家の人がいて、最近建てた家にはけっこうコレが付いている…ということらしい。

よくわからないけれど、ちょっとおもしろそう。
我が家は妻がデザインが本業なので、妻がデザインを担当して、その人がステンドグラスを制作する…ということですぐに話がまとまった。

このあたりの風景っぽいデザインにしよう…ということで、ステンドグラス作家の方に「デザインのルール」をヒアリングし、妻がサラサラっと作ったのがこれ。

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うーむ、さすがプロですな。
他にも2案あって、どれも捨てがたかったのだけれど、今回はこれを選択。

これを印刷して渡し、待つこと数週間。
完成したのがコチラ。

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左上の太陽を勝手に赤い色に変えられてしまったのだけはちょっと気になるけど、でもなかなか良いものが出来た。

ちなみに新築時の見積書もみつけたので見てみたら、ステンドグラス制作費として計上されていたのは7万円だった。
妥当なのか安いのか高いのかさっぱりわからないけれど、まあそんなものじゃないんだろうか。
工房に制作風景を見せてもらいに行ったけれど、半田を使った制作はとても大変そうで、その手間と技術料としては安いような気もする。

技術的には、ステンドグラスの両側をペアガラスで挟んでおり、寒さ対策という意味では問題ない。

朝は外が明るいので、家の中から見ると見やすく、夜は逆に家の中が明るいので、外から見ると見やすい。
夜帰ってくると最初に見えるコレを見ると、あぁウチに帰ってきたなー、なんて思ったりもする。
玄関周りの照明は白熱灯にしたので、温かい色合いになっていい感じだ。

こういう装飾、なくても全然問題ないし、あったからといってなにかの役に立つわけでもないのだけれど、でも実用&コスト一辺倒じゃなくて、ずっと暮らす家なのだから、少しくらいこういう要素があってもいいはず。


家づくりって、建て主がたくさん関われば関わるほど建て主は楽しいし、出来上がった建物に愛着が持てると思う。(付き合わされる工務店は大変だけども)

このステンドグラスひとつだけでも、デザイン決めるのに何枚も印刷した案を前にふたりであーでもないこーでもないとやり、やっとデザインが決まったら、今度は工房の見学に行って制作風景を見せてもらう。
設置位置も図面を前に「うーん、もう3センチ下のほうがバランスがいいかな?」なんて言ったり、施工するときも「おおっ」とか言いながら見学したり。

ああ、家づくりは楽しかった。

…また家建てたいなぁ。