近所付き合い

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田舎暮らしを語る上で欠かせないこと。
そう、それは近所づきあい。

北海道は十勝地方、芽室(なんと36人/km2)の農村集落に住む、私たち。

田舎だからさぞかし近所関係が大変なのでは?と思いきや、基本的に近所づきあいはそれほど深くない。

定期的な集まりは、それぞれ年1回の新年会、町内会主催バーベキュー大会、町内会総会がある。
が、出席は任意なので、行っても行かなくても。我が家はバーベキューだけ出ることが多いかな。

町内会は班ごとに分けられていて、班長(10年に1回くらいかな?任期1年)になると、月1~2回の配布物の配布、数回の町内会費の徴収などの仕事がある。

いままで5年住んでて一度もないけど、同じ班の方が亡くなった場合は、協力が求められる(はず)。
ちなみに葬式は、葬儀委員長(これって北海道だけ?)というのを決めて、地域で協力して葬式を出す。
ちょっと大変そうだけど、でも自分が突然死んでしまったときのことを考えると、ある意味安心かも?


年数回の町内定期掃除は、平日朝6時から。
ちょっと眠たいけれど、鳥の声を聞きながら朝の空気を吸って、まわりがきれいになるのは気持ちいい。


そしてご近所。
ご近所では、とても親しい以前からの「移住友だち」な方たちが2軒ほど。

その他のお隣さんとかご近所さんは、ちょっとした世間話くらいはするし、回覧板のほか、ごくまれになにかいただいたり、あげたりすることある…という程度。
とはいえ、それでもだいたいなにをやっていてどんな人なのかはわかるかな。

冬が長いこともあり、みんな車でしか移動しないこともあり、また区画が比較的広いこともあってか、近所の人と顔を合わせる機会はそれほど多くない。


そんなわけで移住前は、もう少し「濃い交流」を想像していて、まぁそれでもいいかなぁ…くらいの感じだったのだけれど、実際はこんなもん。

とはいえ、小中学生の子どもがいるとそうはいかず、冬のスケートリンク作りから、PTAのお付き合い、学校の先生の歓送迎会、まぁいろいろとあるようだけど…。


ちなみにあいさつについてはさすが田舎!で、外で誰かと顔を合わせたら、相手が大人でも子どもでも、知っている顔でも知らない顔でも、とりあえず「こんにちは~♪」という感じ。
最初来てすぐは、初めて会うはずの私たちに、通りがかるすべての子どもが「こんにちは!!」と元気に挨拶する姿にとてもびっくりしたけれど、でもそれってとてもいいことだ。


そんな我が集落、このおきらくな近所関係がとても気に入っている。

北海道自体もともと「ほぼ全員移住者」という歴史的背景があるためか、あまり排他的な空気も感じないし、誰々さんがどーしたこーした、なんて話はあまり聞いたことないし(我らが鈍感で無関心なだけかも?)はっきりいって居心地はかなり良い。

妻のSOHOや、常にふたりセットで動く関係上「ヒマです」ということはほとんどないわけなので、あまり飲み会やら集会やらが頻繁にあるのはちょっと。しかし隣近所知らんぷり!というのも寂しい。
そんなわけで、いまのこのくらいの「近所づきあい加減」がいいのかも。


ちなみに、この話は自分の住む集落に限って、の話であり、他のところは住んだことがないので知りません。
この集落、田舎とはいえ学校が2つあって、人口比での教育関係者(おもに先生?)が多く、実は人の出入りがわりと激しい。
また以前から積極的に移住を受け入れてきた歴史もあるので、もしかすると、この集落だけ特別な可能性もあるので念のため。