春がそこまで

犬の散歩をしていると、どこからか鳥の鳴き声が聞こえてきた。

今朝、いつもの通勤路の防雪柵を業者が片づけていた。
窓を開けると、ポタポタと雪の溶ける音がする。

雪に覆われた畑のほんの一部、秋にタネをまいた小麦の小さな芽が緑色の顔をのぞかせている。

……十勝の長い長い冬がいま、終わろうとしている。