厳寒の街

空は真っ青な快晴。今日はとてつもなく寒い。
アメダス気温、芽室の今朝の気温は氷点下25度。

自宅のある場所はアメダス観測点よりもずいぶん山に入ったところで、標高も200mほど高く、観測点よりも常に寒いので、もしかすると氷点下30度近くまで下がったのかも。

家のなかは相変わらず25度はあって暖かいけれど、窓1枚隔てた外は極寒の世界だ。

こんな寒い日はエンジンも若干かかりにくい。
車内の温度も冷凍庫並み、地球環境に悪いとはわかっていても、最低20分ほどは暖機して車内を暖めないと通勤するのはちょっとつらいところ。

帯広にある会社の駐車場まで、この季節は凍結路を50分ほど。
そこから職場まで徒歩10分ほどだが、この10分が寒いのなんの。

基本的にはいわゆるサラリーマンの格好をしているけれど、ズボンの下には起毛の足首まである厚い下着をはき(スパッツって言うのかな?)、マフラーを巻きコートを着て、手袋をはいて、耳がちぎれそうになってしまうので耳が隠れる帽子をかぶる。靴は滑り止めのスパイクがついたサラリーマン靴。

・・が、それでも寒い。寒い。寒い。
マイナス20度前後になると鼻のなかは凍ってパリパリになるわ、顔はひりひり痛いわ、もう暴力的な寒さ。
大きく息を吸うと、ゲホゲホしてしまうのは肺のなかが凍るからか?

街中でもダイヤモンドダストがキラキラ光ってきれいだけれど、さすがに立ち止まって見とれる心の余裕はない。
会社に着く頃には顔は真っ赤になってしまうし、手袋をしてても手は寒いし、しばらくはストーブの前に立ちっぱなしだ。

それでも自分はデスクワークなのでまだいいほう。
こんな寒さのなかでも一日中外で仕事している人はいる。この時期は本当に大変だと思う。

しかし!
だからといって十勝がイヤだ、十勝の冬がイヤだ…とはなぜか思えないのはなぜだろう?
寒い寒いといっても、それを越えた後に春が来るから?それとも純白の景色を楽しめるから?
自分でもその理由はわからない。

気象庁の平年気温の推移をみると、今週から来週にかけてが気温の谷。
つまり一年のなかでもっとも平均気温が低いのがこの時期だ。
これから春にかけて、一日一日少しずつ少しずつ、でも確実に気温が上がっていく。

寒い冬のあとには、必ず春がやってくる。
だから、こんな寒い冬も悪くない。