自然を撮りたい

写真を撮るのが好きだ。

そもそもの始まりは高校時代、大型スーパーに入っている小さなDPE屋でバイトしたこと。
常連客のなかに、素晴らしい山の写真を撮る人がいて、その人のプリントを見たり、話したりして、自分もこんなものを撮りたいな…と思ったのが始まり。

やはりレンズが交換できる一眼レフに惹かれ、なかでも昔からキヤノンのEOSシリーズが好きで、EOS-10(非デジタル)、EOS5などを使ってきた。
またデジタルカメラが登場してからは、フジのデジカメが大好きで、初代DS-7から始まり、何台かfinepixシリーズを使ってきた。

一眼レフが好きで、デジカメが好き。
ならば一眼レフのデジカメ…ということで、ずっとEOS用のレンズを使える一眼レフの登場を待ち望んできて、とうとう「買ってもいいな」と思えるカメラが出たのが一昨年。
EOS-10Dというのがそれだった。

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当時約20万円と、一眼レフデジカメとしては高価とはいえないけれど、でもやっぱり高価なその価格。
それでも奮発して買ってみるとこれがめちゃめちゃ楽しくて楽しくて、妻も巻き込んで一眼デジカメの魅力にすっかりはまってしまい、気が付くとEOS-10Dは2台に増えていた。

ダイミックレンジの狭さやデジタル特有のノイズ、1.6倍になってしまう焦点距離など、銀塩との違いはあるけれど、でもパソコンとの親和性の高さ、シャッターの気軽さ、すぐに見られる手軽さなど、一眼の良さとデジタルの楽しさが凝縮されているような気がする。


今のところ持っているレンズは
EF200mmF2.8L USM
EF17-40mmF4L USM
EF100mm macro F2.8
EF50mmF1.8II
あとはなんだかよくわからないタムロンの高倍率ズームレンズ。

200mmは最近買ったもの。まだまだ使い倒せていないけれど、さすがに単焦点だけあって素晴らしい写りだ。
50mmF1.8は1万円で買える通称「ボディキャップ」だけど、人間などを撮ると、やはり単焦点らしい素晴らしい写りを見せるのが魅力的。10倍高価なEF17-40mmF4Lよりもいい写真が撮れる気がする。

そして自分が一番好きなのが100mmマクロ。
マクロというのはとても小さいモノを画面いっぱいに写せるレンズ。

マクロの魅力は、目で見た世界と全然違う世界が撮れること。

自分は基本的に自然に息づくものを撮るのが好きだけど、身の回りのちょっとした自然をこのレンズを通してのぞくと、ときにハッとするような世界が広がっていることがある。


いままで撮った写真のなかで、一番好きなショットはこれ。
10年前くらいに撮ったものなのでデジカメではなく、リバーサルフィルムで撮ったもの。

春きたる
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EOS-5 EF100mm macro F2.8


ふっと足下を見るとチョウチョウ。
そっと近づいて、ファインダーをのぞくと、そこにはこんな世界が。
息を殺してシャッターを押す。

…そんな瞬間がたまらなく好きだ。