四つ葉屋根の家

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家を建てた。


土地を探し、自分たちの理想の住まいを模索して、数年掛けての構想。

私たちの前を通り去っていったたくさんの工務店やハウスメーカー。
私たちの理想とする家をしっかりと形にしてくれた、建築家佐藤さんとの出会い。

2003年は、建築家佐藤さんとたくさんの職人さんと、夫婦で力を合わせて家づくりに取り組んだ年だ。
夫婦ふたりで力を合わせて働いたお金で、自分たちの暮らしをデザインした一年間は、私たち夫婦にとって忘れることの出来ない1年になった。


2002年11月、佐藤さんから届いた1枚のファックスから受けた衝撃。

地元の素材にこだわり、山に入ることから始めた家づくり。
緑化屋根の家を知るために、みんなで津軽海峡を越えたこと。

棟上げがほぼ終わり、はじめて実感として「家」を見上げたあの日。

季節が変わり、建築途中のベランダで、満点の星空と流れ星を見たあの夜。
美装屋さんの仕事が終わり、はじめて部屋に足を踏み入れ、息をのんだこと。

2003年の秋。
関係者が集まり、完成記念パーティを開いたこと。


そんな家に住まい、暮らしはじめて1年が過ぎた。


普通ではない家。
私たちのためだけに作られた、私たちの家。
私たちはこの家が大好きだし、想像を遥かに超える大きな満足を手にすることが出来た。


私たちが建築を依頼した佐藤さんは、私たちは建築家と呼んでいるけれど、本人は建築家とは自称していない。

家族経営でやっている、小さな小さな工務店のオヤジさん。
社長兼・プラン兼・設計兼・デザイン兼・営業兼・仕入れ担当兼・雑用兼……

会社は小さいし、家は非常に安価だけれど、でも彼の手がける家は、大きな大きな気持ちのつまった家だ。

いま一戸建てを建てる人の多くはハウスメーカーで家を建てるように思う。
でも選択肢のひとつとして、こんな家づくりもある。

それを伝えたくて、この「四つ葉屋根の家」カテゴリーに記事を追加したい。