兼業主夫の家事 おいしいごはんを早く作ろう編

2年くらい前から、夕食の仕度を担当するようになった。

原則としてはSOHOな妻が忙しいときはサラリーマンの自分の役目、妻が忙しくないときは妻の役目、ふたりとも忙しいときは、どちらも仕度しない…弁当や外食利用、という感じである。

ところが昨年くらいから妻の仕事が慢性的に忙しくなってしまい、自分が食事の仕度をすることが多い。

平日夕食の仕度の割合で言えば、
・サラリーマン兼業主夫が食事を作る…60%
・SOHO妻が食事を作る…20%
・外食等どちらも作らない…20%
こんな感じだろう。


さて、食事の仕度というのは、限られた条件のなかでできるだけ「いいもの」を作ろう、というゲームのような感じで、これまた結構楽しいものだ。

買い物編でふれたように、兼業主夫の食事の仕度はスピードが命。

どういう観点から見ても食事の時間は遅くならない方がいいし、自分も家族もおなかがすいている。
しかし、帰宅が早いとは言えないから、とにかく早く仕度できるようなメニューになることが多い。

ただしスピードを重視しすぎると、食べられないものが多くなってしまうし、調理済み総菜ばかりに頼りがちになって栄養的に偏りそう。
できるだけ家族には手料理?を食べて欲しいとも思うので、そのあたりのバランスが難しい。

早く調理を済ませるには、サラリーマンの仕事と同じで、とにかく工程と段取りを工夫することが大切だ。
冷蔵庫を開ける回数は少なく。火を入れたら放置するだけで良いモノ、その後に手間が必要なもの、それらを頭に入れながら、無駄な動きをしないように進めていく。

たとえば包丁やまな板も使う順序によって、洗う必要の度合いが違うから、そのあたりも考えなければならない。豚肉→刺身→サラダ用生野菜という順序で切ると、その都度よく洗わないといけないが、逆であれば軽く流す程度で良いだろう。

もちろん「自動」が付くモノはすべて積極的に活用。
たとえば、電子レンジの自動あたため、IHヒーターの自動魚焼きなどである。
コンロについているタイマーも便利だ。自動ではないけれど、圧力鍋なども調理時間の短縮には威力を発揮する。お米を買うときは当然無洗米だ。


スピード以外に気をつけていることは見かけ。

本当においしいかどうかは別として、やはりおいしそうなほうがいいし、家族が見たときもうれしいだろう。自分の「料理という作業」に対する満足度もアップ。

だから総菜を買ってもパックのまま出すことはないし、妻が育てているイタリアンパセリなどを活用して、なるべく飾りの要素も入れたい。できれば食卓にも花やグリーンを飾ろう。


そんな感じで取り組んでいる食事の仕度だが、一例として昨日の食事をご紹介。
(写真イマイチですいません)
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メニューは和風ハンバーグ・生がき・たことキュウリの盛り合わせ・きのこシチュー・湯葉の揚げもの・サラダ・ぶどう・柿。

自分が作る夕食としては平均的な内容だと思う。

ハンバーグはとんでんファームから通販で買ったもので、生で届いたものを焼くだけ。ハンバーグを焼くのは簡単そうでけっこう難しいが、最近ようやく上手に焼けるようになった。

シチューは昨日の残り。
生がきはパックをあけて洗っただけ。たことキュウリも切るだけ。湯葉の揚げものは調理済み総菜。これらは会社帰りにスーパーで買ったものだ。

この日のポイントはハンバーグを焼く時間が12分程度かかるので、他の準備ができたところでちょうど焼き上がるように焼き始める時間を決める、という点だ。

結局は柿をむくのと、大根をおろすに手間取ってしまい、全調理完了が焼き上がりの4分後くらいになってしまったのが失敗だった。あと頂き物のおいしいナシが冷蔵庫に入っていたのだが、これを食卓に出すのを忘れてしまったのも失敗。

でも地元産の新鮮でおいしいブロッコリーはうまくゆでられたし、生がきもぶどうも柿もおいしいのでよしとしよう。


この記事を書くために調理時間を計ったところ、調理開始(ブロッコリーを洗って切り始めたところ)から、「ごはんできたよ」まで22分だった。ただしご飯は「帰るコール」のときに妻に依頼してセットしてもらったので、その時間は含まない。

22分。自分としてはけっこう早くできたと思う。
18時すぎ退社、通勤40分買い物30分。19時半すぎに仕度開始して、20時からご飯。

こんな感じなら、後片づけして、犬の散歩に行って、ゆっくりお風呂に入ってもまだまだ時間がある。
0時すぎに寝るまで、ホームシアターを楽んでもいいし、風呂の代わりに温泉行くのもよし、ネットサーフィンやブログを書いてもいいし、次の旅行計画を立てるのもよし。昨日のように天の川がきれいな夜は星を見に行くのも悪くない。
兼業主夫というと忙しくてクルクル回っているイメージだが、実際はそうでもない。

そんなこんなで今日も兼業主夫の料理への取り組みは続くのだった。