日本でカウチサーフィン 家族で世界中に友達を作ろう!

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このところ、我が家の新しい楽しみになりつつあるカウチサーフィンのホスト。   
今回はちょっと長いカウチサーフィン話を・・

 

カウチサーフィンとはとても簡単に書くと、

 

海外で知らない人の家に泊めてもらうことができる仕組み…といったもの。   
それもなんと無料で。

 

「泊まりたいな」「泊めてもいいよ」という人をつなぐマッチングサイトのようなもので、海外の人たちとの交流を楽しみたい!現地の人たちと交流したい、、そんな気持ちをかなえてくれるサービス。

 

mixiとかFacebookみたいに登録すればタダで使えるサービスです。

 

「タダで泊まれる」という面がクローズアップされるけれど、もちろん一方で「泊めてあげる」ということもできて、昨年から我が家はホスト役、つまり泊めてあげる側を3組続けて経験したのです。   
2014年になってからも「泊めて欲しい」リクエストがポツポツ。

 

泊まっていったのは、スイスからの青年と、イギリスからの青年たち。   
そしてドイツからの青年。   
   
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最初はドキドキもので、どうなることかと心配もいろいろだったけれど、ちょっと勇気を出してやってみたら、これがとても楽しくて、子どもたちにとっても自分たちにとっても、とても素敵な経験になりました。

 

日本人の一般的な感覚としては、   
家に見知らぬ外国人をいきなり泊めるなんてとんでもない!   
と思うかもしれないけれど、でも、自宅にいながらにして

 

・海外の旅好きの人たちと交流して   
・世界中に顔の見える友達ができて   
・いろいろな価値観に触れて   
・ちょっとだけ外国語や海外事情にも詳しくなれて   
・ついでに日本のことも少しわかるようになり   
・子ども達も多様な人たちと交流して

 

という体験ができて、すごく楽しくてオススメなのです。   
それこそ   
「自宅にいながら世界中に友達ができる」という仕組みなのです。

 

 

カウチサーフィン登録

 

僕らがカウチサーフィンを知ったのは2012年の半ば。

 

本質的に旅は「人との出会いが楽しい」ということに気づきはじめていた私たち。

 

ちょうど2013年の正月に台湾に行く計画を立てていた途中で、現地の人と知り合いになりたい、台湾のことを台湾の人から聞いてみたい、話をしてみたい…

 

そしてカウチサーファンを紹介したページを見つけ、海外で見知らぬ人の家に泊まるなんてなんか面白そう!ということで、登録してみたのです。   
検索してみると台湾でカウチサーフィンのホストをしている人はある程度いるみたい。

 

そしてドキドキしながら何件かオファーを送ってみたのでした。

 

がっ、結果は惨敗。   
家族5人が宿泊できるホストさんなんてそう簡単には見つからないのです。   
「どうぞ!でも私のアパートは1ルームで狭いんだけど・・」みたいな返信ばかり。

 

それはそうだよなあ、、   
そして台湾の方とは別の形で知り合いになれ、ホテルも良さそうなところが見つかったので、カウチサーフィンのことは半分忘れていたのでした。

 

   
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突然メッセージがやってきた!

 

結局宿泊はホテルに落ち着き、台湾旅行も無事に終わった矢先、カウチサーフィンから英語のメールが!どうやら春先に泊まりたい、ということのよう。   
カウチサーフィンでは「ホストできる/できない/できるかも」という区分が登録できて、それが「できるかも」になっていたので、それを見たゲストの方が見つけてメッセージを送ってくれたのでした。

 

メッセージのやりとり

 

カウチサーフィンでは自己紹介を書く部分があるのだけど、そこには「日本語-エキスパート」とか「英語-初心者(会話に支障あり)」なんて感じの言語情報を入れられるのです。   
メッセージは何語でやりとりしてもいいので、お互いに日本語と英語を交ぜてやりとり。   
返信も日本語で書いてもいいし、英語でもなんでもいいのだけど、我が家は日本語でメッセージを送ったのでした。

 

そしてやってきたルカス

 

最初にやってきたのは、スイス・ニーダレンツからのルカスくん。   
日本一周して、最後に北海道にやってきたとのこと。   
彼は2泊していったのだけど、とっても好青年で礼儀正しい人でした。   
我が家では子どもたちとUNOをしたり、ヨーロッパのいろいろな話を聞かせてくれたり。

 

   
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スイス料理も作ってごちそうしてくれて、我が家の定番料理になりました。   
日中は僕らは仕事だったのだけど、仲良しのおとなりさんが、ルカスが行きたがっていた温泉に連れて行ってくれたのでした。   
その後も絵はがきのやりとりをしていたり、Facebookで交流したり、なにかと我が家の話題に上っています。   

 

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スイスは北国指向のある我らにとっては憧れの地。ぜひ行きたい!   
ちなみに後述するカウチサーフィンのゲストホストの相互評価システム(リファレンス)がゼロだったにもかかわらず来てくれたルカスくんが初評価を入れてくれたおかげで、その後オファーがポチポチ来るようになりました。   

 

夏にやってきたマット&ジェシー

 

イギリス出身、1年間の日本留学の最後に無銭旅行したい!ということでやってきたのがマットくん。   
青春18きっぷとヒッチハイクを駆使して、滞在地の福岡からこんな北海道の山奥まで本当にやってきたのです。寝袋担いだいわゆるバックパッカー姿が印象的でした。   
   
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彼もまた子どもたちとすぐ仲良くなって、サッカーしたりイギリスの話を聞かせてくれたり。   
   
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妻が前々から行きたがっていたロンドンのキュー王立植物園のすぐ近くに住んでいるとのことなのでこれはぜひ行かねば!   
今度は彼女連れて北海道に来たい、とも言っていたのでそれも楽しみ!

 

   
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日本ではホストがとても少ないらしい

 

世界で300万人が登録している、というカウチサーフィンだけど、日本における登録者はとても少ないそう。   
ひとつには一切広告をせずに口コミだけで広まっているサービスだ、ということや、外国に対する日本の閉鎖性、日本の住宅事情なんかかが関係しているのかも..。   
ゲスト過剰になっているみたいなので、ちょっと興味あるかも?という方はぜひ登録してみてください!

 

ホスト体験で得られるもの

 

カウチサーフィンはゲストで泊まる醍醐味もありそうだし、なんといっても無料は無力的だけど、でもホスト体験もなかなかのもの。
ホスト体験で得られるものをまとめてみると・・

 

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■世界は広い!   
ゲストが来ると、決まって聞いてみることがふたつ。   
ひとつはその人から見た「日本」について。そしてもうひとつは、その人の国のこと。   
食事の内容、生活習慣、日々の過ごし方、学校の仕組み、風景、小さい頃の話..   
それらがみんな僕たちとは違っていて、驚きがいっぱいなのです。

 

■いろいろな人がいる   
単純に世界にはいろいろな国があって、いろいろな人がいること。   
外見もしかり。金髪で青い目をしている人なんて見たこともない子どもたち、最初はびっくりしていたけれど、話してみれば同じように楽しいし、UNOやトランプ、サッカーなど一緒に遊べる要素もたくさん。   
そして彼らにもまた家族がいる。お父さん、お母さん、兄弟。恋人。   
全然違う世界に生きているけれど、それぞれの人生があって、みんなそれぞれ楽しく生きているんだなぁ。

■英会話の実践練習に

   僕は昨年から通勤中のラジオ英会話を中心に英会話を勉強中なんだけど、やっぱり実践の場があるとうれしい。 
ってことで、2014年からは英語オンリーのゲストも迎え入れて会話の練習台になってもらっています(^^;;   
同じ英語を話す人でも、母国語が英語ではない台湾人とかドイツ人などとは話しやすく、英語が母国語であるアメリカ人やイギリス人とは話しにくい・・なんてのも新しい発見。   

■僕らの常識は世界の常識ではない   
たとえば僕の家は駅から15キロで公共交通機関がない。   
だから車が無いとダメ・・それが僕らの常識。   
でもカウチサーフィンで来る人たちのなかには、なんとヒッチハイクで来る人がいる。   
ヒッチハイクなんて見たこともないけれど、でも彼らは確かにやってくる・・   
自転車で北海道一周しながら行きたい、みたいなことを言う人もいる。   
やっぱり生まれも育ちも違う人たちと話すことはたくさんの刺激が気づきに満ちているのです。 

■人と人は信じ合うことができる   
そして一番子どもたちがわかってくれたらうれしいことがこれ。   
字に書くとちょっとオーバーな感じがするけど、結局はそういうことだと思う。   
いろいろな人がいて、いろいろな言葉でしゃべって、見かけはそれぞれ違うけれど、でもみんな同じ人間。   
みんな同じ地球に生きている。

 

ホストで知らない外国人を泊めるのは勇気がいるけれど、それは泊まるほうだって同じ。   
いきなり身ぐるみはがされる可能性だったあるし、僕が危ない人で、見知らぬ海外でなんか危険なことに合う可能性だってゼロではない。

 

でも実際はそんなことないし、お互い気持ちよく過ごせるのも、楽しいという気持ちを共有できるのも、みんなみんな「人と人は信じ合うことができる」から。   
言葉も顔も年代も違うけれど、でも、ありがとう、って気持ちをお互いに持つことができるから。

 

なんだか最後は壮大な話になってしまったけれど、結局はホストも楽しいよ、ということが言いたいのです。

 

 

 

カウチサーフィンに関するFAQ

 

・言葉について    
カウチサーフィンのサイトも日本語対応はされているけれど、部分的には英語。   
事前のメッセージのやりとりを含め、英語で意思の疎通ができたほうが望ましいです。   
相手が日本語まったくダメなアメリカ人で、自分がたとえば英語まったくダメだとちょっと難しいかも..。   
英語に関しては中学英語くらいでもなんとかなるし、翻訳アプリとかそういうのを使えば少しはなんとかなるけど、やはりある程度意思の疎通ができたほうがお互いに楽しめるのは事実。   
それでも日本に来る以上は「日本語少しはわかる」「日本語ぺらぺら」な人も一定数はいるはずだから、英語まったくダメだと絶対だめ、というわけではないと思います。たぶん。

 

・料金無料ってどういうこと?    
カウチサーフィンはゲストとして泊まるのは無料、なのでホストとしてゲストを泊めてもお金はもらえません。   
ホストとして泊めてあげる代わりに、いつかゲストになったときには泊めてね、という相互関係なのかも。   
とはいえゲストとして泊まったらホストの義務がある、なんてこともないのでご心配なく。

 

・安全性はどうなの?    
カウチサーフィンではゲストホストがお互いに評価をすることで、安全性を担保している、ということになっている様子。   
なのでゲストとして参加するにしろ、ホストとして参加するにしろ最初は他の泊まったことがある人の評価を見てみるといいかも。   
ただ何万と利用されるなかで事件もなくはないようで、実際に危ない目にあった女性の話なども検索するとでてくるので、自分が女性だったら男性単身の家には泊まらないとか、その逆などの注意は必要かも。

 

・断ってもいいの?   
もちろん「泊めてほしい」のオファーは断ってもオッケー。   
我が家は第一印象というか、最初に送ってくるメッセージの印象やプロフィール欄、他の人からの評価などを総合的に判断して、引き受けるかどうか判断しています。あまりにも直前とか、一斉メッセージみたいのを送ってきたら断るかなぁ。

 

・観光などにはつきあうの?    
それはホストの方の自由です。   
ゲストはもちろん地元の人に案内してもらったほうがうれしいだろうから、都合があうのならつきあってもいいし、つきあわなくてもオッケー。   
ただ、僕がいつも思っていることは「無理をしない」ということ。   
たとえば仕事を休んでまで観光につきあうのはやりすぎだし、あんまりごちそうを用意するのもやりすぎかなあ、なんて感じます。平日に来たら、朝は希望を聞いて通勤ついでに駅まで乗せてあげたり、自転車貸してあげたり。休日なら我らの家族のおでかけにつきあう?と聞いてみたり。   
あくまでも自分のできる範囲でホストしてあげればいいのでは?   
僕らの日常にちょっと入ってみるかい、みたいな感じでしょうか。   
ゲスト体験記を見ると、カギだけもらって「あとはご自由にどーぞ」というケースも多いみたいだし、うちに来たゲストの体験談としてホスト留守で家だけ借りた、なんてケースもあったそうな。

 

・食事はどうするの?   
食事は出しても出さなくてもいいみたいだけど、我が家はせっかくなので提供しています。   
まわりに飲食店もないし、同じ釜の飯を食べてこその交流だし(笑)   
で、なにを食べるかというと、基本的にはいつも食べているものでいい気がします。   
それは僕がもしゲストになるなら、その土地のものを、その土地の人がいつも食べているようなものを食べてみたい、と思うから。   
なので我が家では基本いつもどおり、いつも5人分作って家族みんなで食べているものを6人ぶんにする、という感じです。   
朝は普通にシャケの塩焼き・煮物・味噌汁・納豆、みたいな感じだったり…。

 

ちなみに欧米人ではベジタリアンの人も時々いるので、気になるようなら事前に聞いてみてもいいかも…でも僕だったらわざわざ聞いたり、わけて料理したりはせず、普通に作ってそのなかから食べられるものだけを食べてもらうスタンスにするけど(笑)

 

ちなみにカウチサーフィンでは、ゲストの人が料理を作ってふるまう・・というのもいいかもね、ということになっているみたい。   
ゲストになる際はご参考にどうぞ。

 

・風呂は?    
お風呂はどうなんでしょうね…。   
うちは普通にお湯を入れて、タオルを貸してあげて「どうぞご自由に」という感じ。   
湯船につかる人もいるし、つからない人もいるみたい。   
特に特段の気遣いは不要のようです。たぶん。

 

・ふとんは?   
これもよくわからないけれど、(日本の)お客さんが来るときと同じで、普通に普通の布団を「これ使ってね」という感じで使ってもらっています。   
日本人ホストとしては、使った後に完全に元通りにたたんでくれると気持ちいいけれど、いまのところカウチサーフィンで来た方は全員ばっちりでした(笑)

 

・インターネット    
わりとみなさんに喜ばれたのがコレ。   
家にwifiが飛んでいたら、持っているPCなりスマホなりタブレットなりにwifi使わせてあげると喜ばれるかも。やっぱりインターネットがあると現代人は安心!?

・家の人たちのルールは?   
完全禁煙などのほか、うちは子どもが小学校に行っていたりするので、「うちのスケジュール」というのがあるのです。 
朝食は7時、夕食は18時。消灯は21時半などなど。 
なので、ゲストのみなさんにはそれを説明してとりあえずは合わせてもらう・・という感じ。 
このあたりはゲストから見ると、ホテル等と比較して不便なところかも。まぁそれくらいは我慢してくれ(笑) 

 

・なにをするの?    
それはもう自由です(笑)   
うちは子どもたちが質問攻めにしていて、Googleマップで家の周りの様子を教えてもらったり、家族の様子を聞いていたり。   
だいたいみんなスマホかタブレット類を持っているので、それで写真を見せてもらったり見せたり、近所を散歩したりと本当にいろいろ。   
我が家は子どもがいっぱいなので、昼間はサッカーやドッジボール、夜はUNOで盛り上がるけど、そんなのもいいかも。

 

・交通機関について   
家までどうやって来るのか、という話だけど、我が家では原則ゲスト任せです(笑)   
我が家から最寄りの駅まで15キロ、その間バス等の公共交通機関は一切無し、という状況なんだけど、ルカス氏はレンタカー、マット氏はなんとヒッチハイクで来た!   
最初15キロ歩くつもりだったらしいけれど、駅で駅員に話をしたら「暑いし心配だから乗せてあげる」と言われて乗せてもらったらしい・・日本もまだまだ親切な人がいっぱいいるな~。   
でもなかには駅から公共交通機関ないよ、と言ったら「じゃあ行けないから無理です、ゴメン」という人もいたし、そのあたりは臨機応変でいいと思います。

 

 

 

ちなみにゲストを受け入れてみて少しずつ固まってきた我が家的ローカルルールはこんな感じです。

 

・交流したい    
子どもたちも僕たちもゲストの人たちと一緒に過ごすことを楽しみにしているのです。   
だからゲストは僕らと「交流したい」という気持ちを持っている人に限定したい。   
夜遅くに来てさっさと帰る、とか、そもそも「無料宿泊所」だと思っている感じの人はお断りするかも..

 

・子ども好きがいいな   
我が家はチビが3人いて大変うるさいのです。   
子どもたちは田舎っぽいというか昭和な感じというか、来て早々、子どもたちに囲まれて「UNOやろうぜ!!」「ボールで遊ぼうよ!」「ねーねーねー!!」という感じになったりする。   
なのでそれが苦にならない方。子どもが好きだとうれしいです。   

 

今のところ我が家は「ホスト」しかやったことがないけれど、いずれは海外で「ゲスト」として宿泊もしてみたいなー。

 

というわけで、家族でカウチサーフィンのホスト。   
おすすめです!

 

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カウチサーフィンのサイトはこちら!   
https://www.couchsurfing.org/