育児ネットめむろ「北海道子育て応援大賞」受賞

地元の育児サポート隊「育児ネットめむろ」。
この育児ネットめむろが名誉ある「北海道子育て応援大賞」を受賞した…というニュースが飛びこんで来た。

育児ネットめむろとは、子育てを手助けしたい、して欲しい人たちの集まりで、子どもを「預けたい人」「預かりたい人」の橋渡し…がメイン事業。

全国的には「ファミリーサポートセンター事業」などと呼ばれるもの仲間だ。

他にも、子育てひろばの主催、木曜日の茶話会の開催、子ども用品のリサイクル事業、講演会の開催など、おおよそ「子育ての手助け」になりそうなことを手作りでなんでもやっちゃうボランティア組織。

会員26人でスタートして、現在は200名を超える組織だ。

僕はこの団体に本当にお世話になって、この団体なしでの子育てなんて今では考えられない。

…思い返すと、いまから5年ほど前。

はじめての子育てで、赤ん坊を抱え、子育てのことを相談する相手も、頼れる親も親戚も友達も誰もいない芽室で途方にくれていて、まさに密室育児でノイローゼ寸前。

そこにたまたま誘われて行ってみた、育児ネットめむろの木曜茶話会。

最初は「子どもが遊び相手に会える場所」だったのが、いつしか自分の息抜きの場になり、そして先輩お母さんたちにヒントやアドバイスをもらう場に。

夜泣きで困っているとき、子どもに手を焼いているとき、病気になったとき、検診で悩んだとき…先輩ママたちの「そうそう、うちもそうだった!」という一言に何度ホッとしたことか。

ほかにも数々の講演会でヒントをもらったり、学習会を楽しんだり、ひんぱんに行われる家族対象のイベントで楽しく過ごしたり…。

もちろん託児でお世話になったことも数知れず。

子育てで仲間がいっぱいできて日々楽しくやっていたり、いつのまにか自分が「子育ての人」みたいな扱いになって、「イクメンの星」なんて全国区の称号をもらったり、テレビに出たり新聞にコラムを書いたり、講演までやったりするようになって。

そんなアレコレのはじめの一歩こそが「育児ネットめむろ」。

子育てって仲間がいるともっと楽しい!という気づきも、子どもはみんなで見守り、そして育てるもの、という考えも、パパの子育て参加を考えたのも、みんな「育児ネットめむろ」だ。

そして実際の利用者の一員として、育児ネットめむろの事業というのは、子育て中の親たちのニーズに本当にぴったり。

なのに決して知名度が高いとはいえず、でもそれでもみなさん地道に活動していたのです。

そんな育児ネットめむろにもたらされた「北海道子育て応援大賞」。

こうやって日々の活動が認められたのは単純に嬉しいし、北海道や全国にこの「育児ネットめむろ」のような活動が広がってくれたら、こんなに嬉しい事はない。

自分が手助けしてもらえたぶん、次の誰かを手助けしたい…そんな気持ちを知ってか知らずか、昨年からボランティアで運営委員として関わらせてもらえるようになっていたので、利用者の一員としても、運営側の一員としてもうれしさひとしおだ。

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そして先日、その子育て応援大賞受賞のお祝いパーティが開催。

育児ネットめむろの歴史は13年ということで、この日は設立当初に熱き思いで立ち上げに走り回った方々が集結。

町長なども集まって、手作りのどっさりの美味しい料理を囲んだのです。

「子どもは親が責任をもって育てるもんだ!親を甘やかせてはいけない」なんて反対意見があったことや、いや「それはお母さんたちが喜ぶからぜひやってあげて」という設立当時のエピソードの数々...

メンバーひとりひとりから設立当時の話をいっぱい聞けて、ハルトと夏樹の子育てでつまづいたときにいつも温かく話を聞いて「そうそう、うちもそうだった!」と言ってくれた大先輩ママのT森さんにも久々に会えて。

そんなみなさんのおかげでこうして今があることのお礼も言えて、本当に楽しいひとときでした。

そしてわかったこと。
なによりも、いつでもみんな、子育て中のママたちパパたちがどうすればより笑顔で子どもを育てられるかを考えていてくれたこと。

みんなの気持ちがつながって、そしてそれぞれ自分たち自身が楽しみながら「育児ネット」の事業を進めてきたことが改めてわかって、とても有意義な時間でした。

最後に表彰状に書いてあった文章がなかなか素敵だったのでご紹介。

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芽室のまちにぱっと輝く星の明かり 家族をやさしくあたためます

パパの気持ち ママの思い

子どもたちを大きなハートでつつみ込んで 

じゃがいもの花咲く大地に これからも子どもたちの心をはずませてください

北海道知事 高橋はるみ


みなさんどうもありがとう。

育児ネットめむろのホームページもぜひチェックしてください。