子育て仲間

「子育て仲間」

このところ、子どもを通じて知り合った大人同士の付き合いが増えてきた。近所の小さな保育所のお遊戯会では、伝統的に翌春卒園する園児の親の出し物がある。出し物の準備をして、終わった後はお酒をいっぱい飲んで、子育て話で大盛り上がり。

頼れる仲間たちもそろっている。三男の出産に立ち会う時、夜中突然にもかかわらず、子どもたちを預かってくれ、寝かしつけまでしてくれた友達夫婦。9月の台風崩れの大雨で避難勧告が出た時も、「大変そうだから泊まりにおいでよ」と言い合える仲間。ハイキングや自転車、焼き肉に温泉旅行、パーティー、それからキャンプなども子ども達を囲んで一緒に大笑いして楽しんでいる。

「子育ては仲間がいるともっと楽しい」は僕のモットーだ。講演や自己紹介では必ずこの言葉を入れるし、ママ仲間たちと子育てサークルを作ったのも、育児支援組織「パパスイッチ」の代表になったのも同じ理由だ。

楽しいこと、悲しいこと、うれしいこと、幸せなこと。それらはみんな、自分と家族やほかの人たちとの「あいだ」にある。

子どもたちの成長を一緒になって一喜一憂し、一緒に悩みを共有し、そして楽しむ。子育てで得たものはたくさんあるけれど、仲間になれたみんなとの出会いもその一つ。そうしたつながりをこれからも大切にしていきたい。
(子育て主夫・芽室)

「朝の食卓」2011年11月掲載ぶんです。