冬至と北国の暮らし

昨日12月22日は今年の冬至だ。

北国に生きるものとして、冬至はとびきり深い思いがある。

この時期、北海道の日の短さはひどい。
12月22日の日の出は午前7時すこし前。
そして午後2時くらいで夕方っぽい雰囲気になり、日の入りは午後3時50数分。
午後4時半にもなればもうほとんど夜、5時なら完全に夜だ。

朝は朝で午前6時でも真っ暗だし、1日の短さといったら悲しくなってしまうほど。
ちなみにこの季節、道東は東京より日の入りが30分以上早いらしい。

しかもこの季節は毎日毎日、日は短くなっていく一方で、もうこのまま太陽が上ってこないのでは?なんてことが頭をよぎる。

子どもたちもあまりの日の短さにライトを持って雪の中遊んだりしているけれど、でもやっぱり日が暮れると寒いし、日中と同じようには遊べない。

太陽の光が恋しいなあ。
はやく春にならないかなあ。

でも、冬至からは違う。

毎日毎日、日は長くなっていく。

明日は今日よりも日が長い。
明後日は明日よりも日が長い。

冬の本番はこれからだけど、どことなく希望の光が差した…そんな気分。
まさに太陽の復活。

これを言うとトラブルのもとになるのであまり言いたくないけれど、「クリスマス」って実は北国の人たちが冬至を迎えたうれしさから12月の下旬になっているんじゃないかと思うくらいだ。あくまでも個人的な気持ちだけど。

前の日よりも日が長くなる、そんな大切な日。それが冬至。
確実に季節は進んでいて、いつかは春が訪れる…そんな予感を感じる日。

その割合はわずかかもしれないけれど、それでも太陽が昨日より少しでも長く私たちを照らしてくれることには間違いがない。

そんな冬至。

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