1歳児のハルトとふたり、ちょっと遠くまでドライブに出かけた。
いつもは後部座席でひとり座っているハルトだけど、今日は助手席にチャイルドシートを固定し、助手席が彼の席。
不思議そうな顔で前を見て、ふと運転席の自分のほうに手を伸ばす。
なーに?と聞くと、運転している自分の左手をとり、小さな手できゅっと握りしめる。
子どもの手はちょっと温かくて、そしてやわらかい。
「ハルト、大きくなったなぁ」なんて声をかけてみる。
ハルトが生まれてすぐ、この子をきちんとした一人前の大人で育て上げる責任の大きさに不安すら感じたけれど、1年が過ぎ、夫婦で力を合わせて育てていくうちに、その不安は自信に変わっていった。
自分たちなら、きっと彼をきちんと育て上げられる。
それにしても、1歳2ヶ月になった息子に手を握られて感じる、この気持ちはいったいなんだろう。
朝から晩まで子どもの世話ばかりだけれど、このごろなぜか不思議な充足感に満たされることがある。
ハルトよ、我らの言葉が理解できるようになって、言葉で気持ちを伝えられるようになるのももうすぐだな。
子どもといろいろなものを見て、その不思議さを伝えたい。
人は信頼できる存在であること、そしてこの世に生まれたことのラッキーさを伝えたい。
ハルトはどんな大人になるのか。
そして、これからどんな人生が、どんな人たちが待っているのか。
「子どもの成長が楽しみ」なんて一言でよく言うけれど、ようやく最近その意味がちゃんとわかってきたような気がする。
子どもの成長を毎日目の当たりにし、家族でともに生きていくことに感謝しながら、今の日々を過ごしていきたい。
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