四季のある職場

ここ数日、十勝はとても暖かい日が続いている。
つい先週「こんなに雪が!」と書いたばかりだけれど、季節は駆け足で進んでいて、昨日などは道内の今シーズンの最高気温を記録したそうだ。

今日、今年はじめて職場の窓を開けた。

窓を開け放つと、外の音が飛び込んでくる。
街頭放送の変なメロディ、車のロードノイズ、ハトの羽音…。

4月から6月くらいの春から初夏にかけて、乾いた北国のさわやかな風が吹き抜けて、それはそれは気持ちがよい。
田舎都市なので周りに背の高いビルもなく、青空に浮かぶ白い雲が流れていく。

職場は築40年は経とうかという4階建てのビルの4階で、エアコンもブラインドもないオンボロビル。
今どき窓は古い木造家屋のような2重窓だし、サッシは木製だし、冬はすきま風が入ってつらく、夏は暑くてこれまたつらい。

以前働いていた東京の品川駅前にあるガラス張りのビルは、たしかに一年中快適な気温に保たれていたけれど、窓は開かないし、せっかくの大きな窓もいつもブラインドが降りていた。

そんな職場から、移住してここに来たときはそのギャップに驚いたのも事実。正直言うと「とほほ…」とも思った。

でもこの季節、こうやって窓を全開にして外の風を感じていると、こういう職場もまぁ悪くないかなぁ…という気持ちになったりする。

ここは四季のある職場だ。