先日、会社の本社の人と話す機会があった。
うちの会社の本社というのは東京秋葉原。
そのなかで
・なぜ帯広人は30歳そこそこでみんな結婚してて子どももいて、そして一戸建ての家を建てているのか!?
という話になった。
うちの会社は自分と同じ30歳前後の人がとても多い。
帯広勤務の30歳前後といえば、自分を入れて6人。
たしかに独身がひとりいる以外全員結婚しているし、ほとんどここ数年の間に庭付きの一戸建てを建てて住んでいる。
そう言われてみれば、うちの会社の本社勤務の人も、前居た会社の同世代の友人たちを思い起こしても、結婚したり子どもがいる人も少しはいるものの、ほとんどは独身で、家を建てた人などひとりもいない。
うーむ、そういわれれば不思議だ。
何故だろう?
帯広と秋葉原本社の違い。
まずすぐ思い浮かぶのが、土地などの不動産の安さ。
うちは例外的に遠くに住んでいるけれど、みんな会社から15分以内のところの帯広市内、または近郊に住んでいる。
そんなところでもまあ1千万円もあれば、70坪とか普通に住める広さの土地は充分購入可能だ。
家もあまりこだわらなければ、土地+建物で2千万円チョイくらいで手に入るような気がする。
首都圏ならマンションならともかく、20代で通勤圏に一戸建て…なんて金銭的にちょっと現実的ではないかも。
それから勤務時間の短さ。
勤務時間は基本的に平日9時~18時だけれど、帯広はだいたい定時でみんな帰るのに対し、本社などは定時は事実上24時くらいだという。
月平均の勤務時間でいくと帯広人170時間、本社250時間程度…ということで、似たような仕事とはいえ、仕事の大変さはずいぶん違うらしい。
もちろん通勤時間も帯広のほうが圧倒的に短く、また電車通勤に伴うストレスもないので、時間的精神的余裕は相当違うはず。
ちなみに給料はなぜかほぼ同じ。残業手当がつかない点も同じだ。
(と書くと誤解されそうだけど、帯広の水準としても決して多くはない。東京勤務の人はさぞかし大変なはず..)
もちろん結婚しているほうが良いかどうか…なんてことはまったくもって個人の価値観だし、家にしても子どもにしても同じ。
それに身の回りのほんの少しのサンプルを見てみただけなので、なんの参考にもならないけれど、しかし感触として、なんだか帯広人は本社の人たちに比べると、住居費が安く勤務時間が短く…と、なんとなくいい思いをしているような気がしないでもない。
たしかに田舎はいろいろな面で不便なことはある。
雪国暮らしが大変だなぁ、と思うときもちょっとはある。
都会の価値観で考えると、帯広の田舎的常識?にムカっと来ることだってあることはある。
でもやっぱり東京に居たときよりも今のほうがずっといいな。
そんなことを考える移住5年めの今日この頃だ。
かみ
帯広は生活しやすいと思いますよ。
私も生活はとても楽しかったです。
確かに雪が降って大変だったこともありましたけどね。
いがさんの仕事の具合だと間違いなく。
都会はなんでか夜遅くまで、っていうのが当たり前になってますから。
私の仕事もそんな夜族のために、遅くまで開いていたりします。それはなんか変なきがします。
東京生活も通産16年になりますが、もうそろそろ別の場所に落ち着くほうが精神と体のためにはよさそうです。
潮時かなと思う今日この頃です。
いが
かみさん、こんにちは。
今後のことは今後にならないとわかりませんが、今の時点では自分たちは十勝暮らしが楽しいです。
都会は遅くまで、ってホントですよね。ビルの蛍光灯もこうこうとついているし。
かみさんも夜族向け勤務アリなんですね。サラリーマンとしては助かりますが、従事する方は大変そうです。
16年も経てば慣れ親しみそうなものですが、そうでもないのでしょうか。
たしかに「たまには空を」の記事からは、都会暮らしへの嫌気が滲み出ている感じはしますけど(^^;;
都会のネズミと田舎のネズミっていう童話がありますが、都会か田舎かでもやはり個人毎に向き不向きがある、ということですかねぇ…
ヴィーノ・ロッソ
いがさん、こんにちは。
30代で家を建てること、僕にとっても夢です。
現在家づくりは中断していますが、再開の日に備えて雑誌やネットで情報収集中です。
東京は便利ですよね。
物はなんでもそろっているし、僕の好きな舞台も東京中心だし。
うちは東京は日帰り圏内なので遊びに行くのにはそれほど不自由ではないです。
ただ、東京に住みたいとは思いません。(学生時代は4年間住んでました。)
> でもやっぱり東京に居たときよりも今のほうがずっといいな。
いがさんにとても共感できますね。
職場にもよるのでしょうが、遅くまで働くのが常態になっているというのは東京の会社では当たり前なんでしょうね。
給料はいいのかもしれないけど、何のために働いているのだろう?という風に思ってしまいます。
たとえ好きな仕事だとしても、自分や家族のための時間を犠牲にすることは、とても残念に思います。
今回妻が病気になってしまい、そういう思いが余計に強くなりました。
いがさんの移住に関してはいつも羨ましい思いで、ブログを読んでます。
いがさんのように、手に職があれば他の土地での新しい生活もあり得るのでしょうが・・・。
これから自分たちがどう生きていけばいいのか、正直悩んでいます。
いが
ヴィーノ・ロッソさん、こんにちは。
東京は便利、本当にそう思います。モノにしてもサービスにしても、その豊富さは別次元。舞台が好き…ということであれば、東京以外の都市はお話にならない、という感じなのでしょうね。
>たとえ好きな仕事だとしても、自分や家族のための時間を犠牲にすることは、とても残念に思います。
本当にそう思います。
我が家の場合も、一見うまくいっているように見えますが、そうでもない側面もあり、自分はいいのですが、妻の仕事はちょっと忙しすぎで、せっかくの田舎暮らしなのに自分や家族のための時間がしっかり確保できているか…というと、実際はとれていません。
>いがさんのように、手に職があれば他の土地での新しい生活もあり得るのでしょうが・・・。
また機会があれば書きますが、私たちの場合、上のかみさんのように「潮時かな…」と感じて都会脱出を計ったわけでもなく、もちろん「移住するぜ!」と気合いれて来たわけではなく、ちょっと気分を変えて遠い引っ越し…くらいの気持ちで津軽海峡を渡りました。
もともと北海道好きだった…というのはありますが、北海道に家を建てるつもりもそのときはなかったし、SOHOするつもりもなかったのです。でも結果的に十勝暮らしが気に入ってしまい、田舎暮らしを継続するために事業を立ち上げ、そして家を建てました。
たしかに以前から働いていた職業だったので「手に職」と言えなくもないですが、転職時点での業界経験は3年程度、経験とか手に職とか言えるほどのものでもなかった…と思います。
仕事内容も「システムをつくる」という程度のくくりでは同じですが、実は似てるけど内容は全然違うことをやっているんですよね。
…なんだか話が分散してしまいました。
なんにしろ正解がひとつ、ってことはないですよね。
ヴィーノ・ロッソさんたちも、いろいろ模索しながらだと思いますが、少しでも良い方向に向かうことを願っています。
家族・時間・仕事・住まい。
仕事と人生の関わり方、家族と過ごす時間。
どこでなにをして、どんな人生を送りたいか。
もうちょっと深く考えたいテーマです。
ぬのくま
実は僕はいが夫妻のご実家に程近い場所に住んでいるわけですが… 仮に建てられたとしても、25坪あるかないかの敷地に、すさまじいローンを抱えて建てる羽目になります。
でも、気候はまあまあだし、ちょっと歩いただけで買い物にもいけるし、魚は旨いし、東京も1時間程度で行けるわけです。
Vino Rossoさん、僕も東京挫折組です。でも東京を捨てきれず、中途半端な場所で中途半端な生活してます。
…結局、その人の「生活」で何を求めるかだとおもいますね。僕はこの中途半端さが丁度よい気がします。
いが
ぬのくまさん、コメントありがとうございました。
そう、あのあたりは割と住みやすいですよね。
適度に東京に近くて、それでいて適度に自然もあって。
生活で何を求めるか、ホントその通りですよね。
私たちの場合はたまたま北海道暮らしなわけだったわけですが、それは人それぞれ違いますし。
そう考えると、おなじ人でも人生のステージ毎に住みたい場所は変わってくるのかもしれません。
かみ
いろんな意見があって当然なんでしょうね。
その人それぞれの過ごしやすさがあるんですから。
私は最近自分のブログに愚痴ばっかり書いている???いや、今日もちょびっと書きました。
にじみ出てますねぇ・・・しっかりと。
小出しにすれば爆発しないでしょう、きっとね。
自分の居場所ってどこかなぁって考えてます。
ヴィーノ・ロッソ
ぬのくまさんの言う、"中途半端"って悪い意味でなく身の丈にあったみたいな感じでしょうか?
いがさんの移住は最初から考えていたわけではなかったのですね。
>どんな人生を送りたいか
漠然と生きている僕にとっては本当にじっくり考えるべきテーマだと思います。
そして、簡単に答えが出るわけでもなく、
常に頭に入れて生きていきたいものです。
いが
ヴィーノ・ロッソさん、こんにちは。
といいつつ、やってみなけりゃわからん!という要素もあるのが難しいところですよね。
たとえば結婚前と結婚後では「どんな人生を」ということ自体が変わったりもしますし…。
この記事は「帯広って…」ですが、実は住むところなんて、あまりたいした要素じゃないような気もします。
なにはともあれ一度しかない人生なのですから、後悔の無いように生きたいものです。
ぬのくま
Vino Rossoさん
>ぬのくまさんの言う、"中途半端"って悪い意味でなく身の丈にあったみたいな感じでしょうか?
そうですねぇ…
ぼくがいう「中途半端」って、東京とつかず離れずみたいな生活、という感じなんですよね。もちろん普段は東京に行くことはないんですが、まあいざ行くとなったときに一大決心を要するような距離でも交通費負担でもない(1時間あれば丸の内に立てる)という訳で。
要は「北の国から」のような一大決心はいらないけど、都会のせせこましさもある程度ない場所、という訳です。電気も水道もガスもあるし、ブロードバンド回線もあるからネットもし放題(というか、実は遠距離恋愛中なのでこれが普段のコミュニケーション手段だし)。ちょっといけば海も山もある。それがVino Rossoさんのいうように、僕の身の丈にあっているのかもしれませんね。
そして、身の丈は人それぞれでもあるわけですが。
でも話をもどすと…、この10年ほど湘南エリアもおかしくなってる(藤沢の駅周辺は巨大パチンコ屋だらけだし、藤沢西武の跡地はマンション、鵠沼の屋敷地は気がついたら20坪の建て売りに化け、海岸はキッチュなラブホだらけ、茅ヶ崎の丘の上に屏風のようなマンションが立ちはだかり…)ので、居心地はどんどん悪くなっているというのが正直なところです。もともと海モノのスポーツはしない人間なので、最近青梅とかあの近辺って結構いいかな、なんて考えちゃったりしてます(転職しないと住めないけど)。