午後5時半の冬の空

保育所のお迎えの時間は基本的に午後5時半のことが多い。

もちろんすんなりと帰るわけもなく、少しの間外で遊んでから帰路につくのが日課だ。

北海道の日は短く、12月の午後5時半なんて時間は完全に夜。

十勝の中でも格段に寒いこの地では、気温がマイナス10度前後になっていることもしばしば。

それでも子どもたちは元気に遊び回っていて、文字通り犬のように外を走り回っている。
彼らは基本的に「寒い」という言葉は口にしない。こんなに寒いのに。

雪合戦、ミサイルごっこ。
雪山に上ってはジャンプ。3メートルはあろうかという雪山からの滑り台。

毎日、月の位置や形が変わっていく様子を子どもたちとはなしてみたり。木星を眺めたり。

そのうち小学生も混ざって、みんなでわいわいと楽しそうだ。

雪国の子どもたちはいいなあ。

この時期、十勝は晴天のことが多く、毎夜星がきれいだ。

帰ってゆく保育士さんたちにあいさつし、そんな星空を見上げながら過ごす子どもたちの時間。

成長していく子どもたちにとっては、そして親である自分たちにとっても宝物のような大切な時間。

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